- 2024年11月13日
私は、橋本病(甲状腺機能低下症)です
我ながら恥ずかしい話なのですが、今年になり、また新たな病気が判明しました。
思えば3年以上前から、症状が現れていました。寒がりで、ひざ掛けを使うようになり、体重がゆっくりと増えていました。テニスを始めた時期とも重なっていたので、まあ筋肉が付いたのだろうと軽く考えていました。
当時勤めていた病院の看護師さんからは、“先生、目の上が腫れてるよ!心不全じゃないの!”と冗談っぽく言われていましたが、“そんな訳ないやろ!“と軽く無視していました。今思えば、眼瞼浮腫の所見を見つけてくれていたのですね。さすが循環器の看護師さんです(笑)。
1年ほど前からは、ふらつきやめまいを自覚するようになり、健診にて心拍数が40台と徐脈、上の血圧が90台と低血圧、それに貧血の進行・腎機能の悪化・コレステロール値の上昇と、次々に異常所見がでてきました。
さすがにこれはおかしいと思い、甲状腺の検査を自院でしたところ、橋本病(甲状腺機能低下症)と判明しました。女性に多い疾患ですが、もちろん男性でもあり得ます。
我ながら自分の身体の訴えを無視して、診断・治療が遅れたことには反省しております。こんな事も経験し、足のむくみや体重増加・徐脈・低血圧・脂質異常症(高コレステロール血症)の方には、甲状腺の異常がないかを今まで以上に、慎重に検査するようになりました。
甲状腺とコレステロール値は逆相関の関係にあります。甲状腺機能亢進症の方は、コレステロール値は下がり、甲状腺機能低下症の方は、コレステロール値は上がります。私もコレステロールの薬を内服しているにも関わらず、コレステロール値が上昇してきたので、甲状腺の病気とは知らずに内服薬を強化していましたが、甲状腺の治療を開始したところ、コレステロール値は速やかに下がりました。
コレステロールが高い方は、一度甲状腺機能も血液検査で確認しても良いかもしれませんね。
甲状腺の病気は、ゆっくりと進行することも多く、年齢のせいにしたり、自分では気づかないことも多いように思います。 上記の症状に思い当たる方は、ご相談ください。