- 2026年2月1日
無理なく続ける運動が心臓を守る~ウォーキングのすすめ〜
昨年は健康管理の一環として、ほぼ毎日ウォーキングを継続してきました。日々の診療の中で「運動の大切さ」を患者さんにお伝えする立場として、自ら実践することの重要性を改めて意識した一年でもありました。
無理のない距離から始め、体調や心拍数を確認しながら継続することで、徐々に運動耐容能が向上し、歩行距離も自然と延びていきました。その結果、先日30キロのウォーキングイベントに参加し、完歩することができました。
循環器疾患の予防・管理において、運動療法は薬物療法と並ぶ重要な治療の柱です。日本循環器学会の各種ガイドラインでは、高血圧、脂質異常症、糖尿病、虚血性心疾患、心不全などの管理において、中等度強度の有酸素運動を週150分以上行うことが推奨されています。
ウォーキングは特別な器具を必要とせず、転倒や心血管イベントのリスクも比較的低いため、幅広い年代の方に安全に取り組んでいただける運動です。
一方で、運動は「多ければ多いほど良い」というものではありません。急激な距離や時間の延長は、膝や腰などの整形外科的障害だけでなく、心臓への過度な負担につながる可能性もあります。
重要なのは、自身の体力や基礎疾患に応じた適切な強度を守り、「無理なく、継続すること」です。会話が可能な程度のペースや、心拍数を目安にした運動強度管理は、安全な運動療法を行う上で有効です。
当院では、循環器疾患をお持ちの患者さん一人ひとりの病状や生活背景を踏まえ、運動療法の具体的な内容についてもアドバイスを行っています。ウォーキングをはじめとした日常的な運動を、安心して継続するためにも、不安や疑問があればぜひご相談ください。
