• 2024年8月10日
  • 2024年8月4日

痛風発作、すぐに尿酸下げる薬は飲んではダメ!

診察室に片足で、ケンケンしながら入ってくる患者さんの多くが、痛風発作の方です。

痛みの原因は、関節の炎症ですので、まずは鎮痛剤などの処方をしますが、決して尿酸をさげる薬は処方しません

なぜなら痛風発作の原因は、関節内に蓄積している尿酸塩の結晶が不安定な状態となって、好中球(白血球)の貪食を受ける際の急性炎症反応とされており、血中の尿酸値が大きく変動すると、痛みが再発します。

そのため“痛みを完全に治めてから、ゆっくりと尿酸値を下げる”必要があります。

病院勤務の時にも、入院すると痛風発作がでる患者さんをよく診てきました。入院するとお酒も飲めませんし、食事も改善されるので、急に血中の尿酸値が下がるんですね。

痛風発作を経験した方は、やはり2度と同じ痛みを経験したくないのもあるのでしょうが、“明日からお酒もやめて、運動もして、食事も気を付けます!”と言われるのですが、ゆっくりと下げる必要があるので、“まあ少しずつやってくださいね“と伝えます

するとある患者さん “じゃあ、週末に飲み会があるんですけど、行ってもいいんですね?”

うーん、あまり困らせないでくださいね(笑) ではまた!

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