• 2025年5月26日
  • 2025年5月27日

不整脈の話:心房細動

心房細動とは、心房が細かく震え、しっかりと収縮・拡張ができなくなる不整脈です。この不整脈になると、普段より脈拍が速くなったり、遅くなったりと不規則に繰り返されます。

その結果、“どきどきする” “胸が苦しい” ”息切れしやすい“ ”めまいがする“といった自覚症状があらわれることがあります。一方、自覚症状がないこともあります。

心電図検査で心房細動の有無を確認することができます。通常の心電図検査にて、不整脈を確認できない場合は、24時間心電図(ホルター心電図)にて確認します。

治療として、重要なのは脳梗塞の予防となります。長嶋茂雄さんが、この不整脈が原因で脳梗塞となり、この不整脈が注目されるきっかけとなりました。

血液が固まりにくくなる薬(抗凝固薬)を用いて、脳梗塞を予防します。脳梗塞になりやすいかどうかを心エコー図検査などでリスク評価をしたうえで、内服が必要か判断します。

もうひとつの治療は、カテーテルアブレーションです。心房細動自体を根本的に解決して、正常な拍動を維持する治療となります。この治療がうまくいけば、抗凝固薬を飲まなくて良いというメリットがあります。

カテーテル治療は進歩しており、当院からも紹介することが多くなっています。不整脈が心配なかたは、一度ご相談ください。

写真は、先日夢前川で見つけたシャクヤクです。美人の形容にも使われるように、咲いているとかなり目立ちますね。この季節はバラも綺麗に咲いていますね。ではまた。

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