- 2025年6月29日
起立性調節障害
起立性調節障害(OD: Orthostatic Dysregulation)は、立ちくらみ、めまい、頭痛、朝起きられない、食欲不振、軽労作での動悸や息切れなどの症状があります。患者さんの多くが10〜20歳代の若い方です。
ODには、3つのタイプがあります。
- 体位性頻脈症候群(POTS):心拍数が高く、軽い動作でもしんどくなる。
- 起立性低血圧:立ちくらみやめまいが起きる。
- 血管迷走神経調節性失神:心拍数や血圧低下にて、急に倒れる。
POTSには、さらに3つのタイプがあります。⑴血管収縮が悪い ⑵全身の血液量が少ない ⑶ノルアドレナリンが過剰
共通する治療としては、水分・塩分の摂取と運動です。水分は2000mL以上、塩分は10〜12g程度、運動はウォーキングやジョギングなどが推奨されています。弾性(着圧)ストッキングも有効です。多くの方がこれらの組み合わせで、症状が改善します。
それでも症状が改善しない場合は、心拍数を下げるβ遮断薬や血管収縮作用のある薬を使用することがあります。上記の症状にあてはまる方は、ご相談ください。
夢前川の紫陽花も暑さで弱ってきましたが、まだ綺麗に咲いている花もあります。ノウゼンカズラやハイビスカスの一種も綺麗に咲いていて、癒してくれます。


