• 2025年7月26日

心不全ステージ分類:心不全診療ガイドラインが改訂されました。

心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気と定義されています。

心不全については、現在どのステージにいるかを認識し、治療を開始するべきかを判断することが重要となります。ステージAからDまで、4つの段階に分類されています。

ステージA:心不全の危険因子を有するが、症状や心臓に機能的な異常がない状態:肥満、高血圧症、糖尿病、慢性腎臓病、動脈硬化疾患などの方が該当します。

ステージB(前心不全):心不全症状はないが、心臓の機能的な異常やBNPが高い状態:心肥大、心房・心室の拡大、弁膜症、陳旧性心筋梗塞、高血圧性心疾患など

ステージC:心不全症状があり、BNP高値やうっ血が現在または過去にある状態。

ステージD:治療抵抗性心不全、各種治療をにも関わらず、症状が改善せず、日常生活に支障がある状態

ガイドラインにて公表されている、わかりやすい図を下に示します。高齢化と共に心不全の患者さんは増加傾向にあり、近い将来に心不全パンデミックが起こると予想されています。

当院では、現在心不全のどのステージにいるかを把握し、適切な治療をすることで次のステージに移行することを防ぎ、心不全予防・再発をさせず、日常生活を安寧に過ごせるようにサポートをいたします。

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