- 2026年1月31日
慢性腎臓病(CKD)と心腎連関 ― 専門外来で行う循環器からのアプローチ
慢性腎臓病(CKD)は、腎機能が慢性的に低下していく状態を指し、日本では成人の約8人に1人が該当するといわれています。
CKDは自覚症状に乏しい一方で、心臓や血管の病気と深く関係しており、放置すると重篤な合併症につながる可能性があります。
その中心となる考え方が「心腎連関」です。心臓と腎臓は互いに密接に影響し合う臓器であり、腎機能が低下すると体内の水分・塩分バランスが崩れ、高血圧や心不全を悪化させます。
逆に、心不全や動脈硬化によって心臓の働きが低下すると、腎臓への血流が減少し、CKDの進行を早めます。この悪循環が続くことで、心筋梗塞や脳卒中といった心血管イベントのリスクが大きく高まります。
CKDの患者さんでは、透析に至る前に心血管疾患が予後を左右することも少なくありません。そのため、腎臓の数値だけを見るのではなく、血圧、心機能、体液量、動脈硬化の程度を総合的に評価することが重要です。
当院では、高血圧外来や心不全専門外来を通じて、心腎連関を意識した診療を行っています。 具体的には、厳格な血圧管理、適切な薬物療法、塩分・生活習慣指導を組み合わせ、心臓と腎臓の双方を守る治療を目指します。
CKDを指摘された方や血圧・心臓のご心配がある方は、専門外来での早期介入が将来のリスク低減につながります。気になる点があれば、ぜひ一度ご相談ください。
写真は、高砂の鹿嶋神社に初詣に行った際のものです。高砂出身の私は、小さい頃から初詣は”鹿嶋さん”です。
