• 2023年11月29日

やせ薬!? あくまで糖尿病治療薬として、GLP-1作動薬内服という選択肢

開業してから3カ月が経過し、糖尿病患者さんも増えてきましたので、今日は比較的新しい糖尿病治療薬、GLP-1受容体作動薬のお話をします。やせ薬として不適切な広告も社会的に問題となっているお薬ですが、あくまでも糖尿病患者さんに使用されるべき薬であり、糖尿病でない方がやせ薬として使用することは推奨されておりません。

GLP-1受容体作動薬は、食後の血糖の上昇を感知して、血糖値を下げるインスリンを作るのを助けてくれるお薬です。以前は注射薬(ビクトーザ®、トリルシティ®、オゼンピック®)しかありませんでしたが、数年前に内服薬(リベルサス®)が発売されました。

脳や胃腸に作用して食欲を抑制し、体重減少がもたらされる効果が期待できます。そのため肥満があり、体重減少が望ましい糖尿病患者さんに使用する機会が多いです。胃腸に作用するため、下痢・便秘・吐き気などの症状がでる場合があります。

注射薬については、週に1度で済むタイプもあり、インスリン注射などで自己注射に慣れた方は、比較的抵抗なく使用されることが多いですが、自己注射に抵抗のある方は内服薬を選択することが多いです。

内服薬(リベルサス®)については、胃の中が空っぽの状態で内服することが重要となります。1日で最初に口に含む水で内服することが必要です。水の量も注意が必要で、コップ半分程度(120mL以下)の水でなくてはなりません。多すぎると胃での吸収が阻害され、少なすぎると胃の中でうまく溶けないようです。

さらにその後少なくとも30分間は、他の飲み物、食べ物、薬は一切口にしてはいけません。胃の中で先ほど飲んだ水と薬をそのままにしておく必要があります。時間が長くなれば薬の吸収の時間も長くなりますので、より効果的である可能性があります。

糖尿病治療薬はたくさんの種類がありますが、循環器内科医としては、心血管疾患に対して、しっかりと医学的根拠がある治療薬を選択したいところです。GLP-1受容体作動薬は、心血管疾患の予防・慢性腎臓病に対する医学的根拠がありますので、良い適応と判断すれば積極的に使用しています。

糖尿病治療でお困りの方は、気軽にご相談ください。ではまた!

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