• 2024年6月16日

その症状、年のせいにしていませんか?むくみ・疲労感・寒がり・体重増加・低血圧・徐脈は、甲状腺の異常かも。

タイトルにあるような症状は、甲状腺機能低下症による症状です。

甲状腺は、のどぼとけの下にあり、蝶が羽を広げたような形をしている臓器です。甲状腺ホルモンという、身体の新陳代謝を盛んにする大切なホルモンを分泌しています。

甲状腺ホルモンが低下すると、むくみ・疲労感・寒がり・体重増加・低血圧・徐脈・便秘などの症状がでます。やっかいなのが甲状腺機能低下症は、当初は症状や所見に乏しいことも多く、症状があっても年のせいにしている方が多くおられます。

甲状腺機能低下症で一番多いのが、慢性甲状腺炎(橋本病)です。甲状腺全体が腫大していることが多いですが、通常の大きさの方もおられます。甲状腺エコー検査と血液検査で抗体検査をすることで診断ができます。

甲状腺機能低下症の治療には、甲状腺ホルモンである合成T4製剤(チラーヂンS)の内服による治療を行います。ホルモン補充療法ですね。通常は少量から開始し、ゆっくりと増量していきます。症状と血液検査で甲状腺ホルモンの数値を確認して、維持量を決めます。

治療の効果は絶大で、とても元気になります(笑)。疲労感がとれ、むくみが改善することで、体重も減少します。よく眠れるようになり、便秘も解消し、気力も充実します。

甲状腺機能低下症に該当する症状のある方は、一度ご相談ください。甲状腺エコー検査と血液検査で、適切に診断を致します。検査の事前予約は不要です。また甲状腺疾患については、隈病院(神戸)、くどう甲状腺クリニック(明石)、日赤病院耳鼻科などと連携をしています。

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